自宅でのひとりごはんの食べ方は、人生の歩き方とよく似ているな、と思う。
私は気に入ると、同じものを繰り返し食べ続けられるタイプ。
お店でつくっているときなんかは創作意欲が湧いて、新しいことにチャレンジしたくなるけど、満足させる相手が自分だけであれば、同じが良くなる。
外食挟んで、またカルボナーラ。
こんな調子でカルボナーラは、それなり長めのおつきあい。
カルボナーラを知らなかっただけで、似た分野のグラタンは小学生の時から好物で、おかげで料理をほとんどしなくとも、ベシャメルソースだけは小学生の時からつくっていた。
時々、急な出会いもある。
最近では、朝ごはんにホットドック食べたら美味しかったから、ずっとホットドック。
私が働くお店で扱っている兵庫区のパン屋さん「メゾンムラタ」さんのコッペパン。
これを軽くトーストしたら、小麦の感じがつぶつぶで美味しくてハマってしまった。
そこに、新鮮な野菜をソテーして適当に詰める。
ケチャップ買う習慣が私にはないゆえに、冷蔵庫にも当然ないので、タイのお土産でもらったスイートチリソースをさらっと。ちなみにスイートチリソース、赤でなくて黄色の。パイナッポーらしい。
お店も同じ。新しい店を自分ではまったく開拓できない。
18歳から大学卒業までバイトをしていたお好み焼き屋に、未だに通う。
(やばいもう16年目)
バイトをしている時は、週に4日くらいは毎日賄いで食べていた。
お好み焼き、ねぎ焼き、いろいろあるけど、わたしはうどん。
ずっと焼うどんを醤油味で食べていて、お腹が空いていたら粉で挟んでうどんモダン。
気まぐれにそば。そばとうどんを混ぜるのもあり。
私には定番がずっとある。
執拗な愛というか、それが愛着というものなのか。
定番をアップデートする、ひょんな出会いが楽しみでもある。